うさぎさんの眼のトラブルは多いですが、
眼と同様に、眼から鼻に涙を通す器官である「鼻涙管」の問題も多発します。

鼻涙管に問題を抱えるうさぎさんは、上の写真のように
眼の周りが濡れるといった症状を示します。
これは本来、眼から涙を鼻に通す鼻涙管が、炎症などによって詰まってしまうことで起こります。
パッと見ただけでは、眼の問題なのか、鼻涙管の問題なのか、見分けがつかないので、
病院での入念な視診、鼻涙管のチェックなどでの判断が必要になってきます。

この症例では、鼻涙管の炎症が強く、眼の下を押すと白い膿が出てくるような状態でした。
点眼薬に加えて内服薬を処方し、
鼻涙管も詰まってしまっていたために、細い管を使って洗浄を行いました。

二週間ほど投薬を続けた後の写真がこちらです。
幸い、炎症は快方に向かい、
詰まっていた鼻涙管も開通しました。
ただ、鼻涙管は長く炎症が続いたり、または生まれつきの問題などで
詰まってもとに戻らなくなったり、
詰まってはいないが、細くなって通りが悪くなってしまったり、
生涯を通しての問題となりやすい場所です。
鼻涙管の問題があると、眼の周りが常に濡れるために皮膚炎になったり、
鼻涙管炎からの結膜炎を起こしたりと、様々な症状が出やすくなります。
命にかかわるような問題ではありませんが、
うさぎさん本人は痒かったり痛かったりで、QOL(生活の質)が下がってしまうので
根気よく治療をすることと、家でのケアが重要になってきます。
涙が多い、眼がはれぼったい、など、
いつもと違う様子がみられたら、早めの受診をお勧めします。
獣医師 緒方

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