4/16で、おがたま動物病院は一周年を迎えました。これもひとえに、支えてくださる皆様のおかげです。本当にありがとうございます。
 一周年といっても、特別に何かをしたわけでもないのですけど、ああ、なんとか一年過ごせてよかったなあ、とか、いつもよりはいろいろ思い返しました。
 動物病院の開院日は、熊本地震の次の日でした。地震の凄惨な状況に、開院日だけど気持ちはお祝い気分にはなれず、でも、何人もの方が開院に合わせて病院まで来てくれて、本当に嬉しかったのをよく覚えています。
 この一年は、病院を作る作業というか、整っていない部分ばかりだったので、必要なものを買ったり、作ったり、そういうことばかりしていたような気がします。院内の配置や待合室のレイアウトや、そういうものも変えてばかりでした。
 開院した当初は、どちらかといえば、病院がまだ整っていないことに後ろめたさを感じていました。「できれば100%の状態で患者様を迎えたいのに…」と、そんなふうに考えていたのですが、考えは徐々に変わり、「100%の状態なんてない」「常に変わっているほうが、楽しい」と思うようになりました。
 飼主様にも「来るたびに進化してるね」と言われるような、そういう病院を目指したいなあと、今では思っています。
 私は、これまで獣医が複数いる病院に勤めていたので、いわゆる「個人病院」、「獣医が一人の病院」のイメージが掴みづらかったのですが、この一年、一人で個人病院としてやってみて、やはり一人なので治療としてやれることの限界もあるけれども、その上で「かかりつけ医」としてやれることは何か、どんなふうに治療の道筋をつけるのか、そういうことをよく考えるようになりました。
 また、「飼主様や地域との距離が近くなった」ということは、実感として感じています。これは特に、獣医師会に入って活動を始めたということからも、強く感じているのだと思います。動物の病気を治すことはもちろんですが、「動物医療を通じて、何か地域や社会に貢献できることはあるか」ということを、より考えるようになりました。
 勿論まだ獣医師会でもペーペーの新入りなので、出来ることは少ないと思うんですが、これからそういう部分でも「進化」していけたらいいと思っています。
 勤務医から個人事業主への変化、それも大きなものでした。今までほぼ関わってこなかった雇用関係や会計関係の仕事も増えて、これまで知らなかった仕組みをいろいろと知りました。
 良くも悪くも仕事の自由度が大幅に上がり、ほぼ全て自分の裁量で決まる、例えば高額の医療機器を買うのも私がポンと判を押せばすぐに買える!(実際には借金しないと買えませんが・・・)という状況には、正直まだ慣れないです。
 仕事はやろうと思えばエンドレスにあって、逆に仕事せずにダラダラしてしまうのも自由で(後で自分の首が絞まるけど)、仕事と休みのスイッチを切り替えるのが難しい、そういう仕事の質にはもっと慣れていかないといけないな、と思っています。
 この一年、症例も多く診ることができました。勤務医時代よりは症例数は減りましたが、自分の糧になるような経験は逆に増えたと思います。エキゾチック動物(小動物)の症例も診させてもらうことができて、まだまだ勉強しないといけないことも多いのですが、経験値を積めたと思えて嬉しいです。
 次の一年も、体調に気をつけつつ、少しずつでも進化していけたらいいと思っています。
 病院のスタッフも、病院の動物たちも増えましたし、最近また病院玄関にツバメさんも来てくれるようになりました。千客万来の気配がして本当に嬉しいです。
 そんなひとつひとつのことを大事にして、仕事をしていきたいと思っていますので、今後ともよろしくお願いいたします。
獣医師 緒方

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