ブルガリアの街角ちょこっと動物紀行

6月はじめに、ブルガリア・ルーマニアを旅行してきました。
病院はお休みさせてもらってました。(すみません)

ブルガリアは、6月がバラの収穫祭の時期です。バラ畑で収穫したバラの花びらを蒸留し、
香水の原料を作っているのですが、世界中の香水原料の80%は、なんとブルガリア産だそうです。

 

 

バルカン山脈とスレドナゴラ山脈にはさまれた
「バラの谷」
広大な盆地が、ちょうど風通し、日当たり共にバラの栽培に適しているのだそうです。
本当に、見渡す限り360度の空間に、バラが咲き誇っていて、圧巻の光景でした。

 

ブルガリアに関する予備知識といえば、某会社の《ヨーグルト》ぐらいしかなかった私。

ちなみに、某会社が最初にヨーグルトを販売しようとした時、
ブルガリア政府に名前を使ってもよいかどうか、
問い合わせたところ、最初は、国の名前を使われるのはどうだか、
と断られたそうです。


でも、粘り強く交渉した結果、許され、今もブルガリア政府とはヨーグルト成分の研究提携をしているそうです。
(別に某会社からの回し者ではありません・・・)
何の予備知識もなく行ってみれば、
ブルガリアは素朴な落ち着いた農業と酪農の国・・・でした。

 

 

けれど、街のあちこちには、オスマントルコをはじめとした、紀元前のトラキア人、ローマ帝国,
モンゴル帝国、果ては旧共産党時代のソ連などによる侵略の歴史の跡などの


《遺跡》が 残っていて、これって、たしか、世界史で習ったよね~~!!と感慨深いものがありました。

小高い丘にそびえている要塞教会などの遺跡は、敵の侵略から、
まず、女・子供を守るためのもので、男達はその周りで、
何世紀もの間、侵略者との戦いを繰り広げてきた・・・
等の説明を聞きますと、
外敵侵略者の恐怖にさらされてこなかった日本・・・。
海に囲まれていて、本当によかった!!と今更ながらの安堵感に浸りました。

と、壮大な感慨に耽っているはずなのに、なぜか、私の視線の先には
ついつい、いつものように動物の姿が・・・。
ああ、この悲しいサガ・・・やっぱり見てしまうのです。
どこに行っても動物達を!!という訳で、ブルガリアで見かけた動物達を少しだけご紹介しましょう。

まず、滞在1日目、ホテルで朝食中に窓の外を見ると・・・???・・・
普通に歩いているよ。クジャクさんが・・・。
しかも、羽まで広げていて綺麗~~。すぐに、飛び出して見に行きました。

    庭で普通に暮らしている白孔雀さん

                          青い孔雀さんもウロウロ         ついつい、ピースをする私

また、ボヤナという街の郊外を、バスで走行中には、
急に車内が騒がしくなりました。
ちょうど、《コチノボ》という村に入ったのです。
この村はコウノトリの村として有名で、4月の終わり頃から5・6月に
かけて、野生のコウノトリが飛来し、村の家々の煙突に巣を作って
子育てをするそうです。

その間、村人たちは煙突が使えなくてもじっと我慢し、
子育てを終えたコウノトリが飛び去った後、翌年も巣が使える
ようにと、巣に、必要最小限の穴をあけて煙突を使うのだとか。

コウノトリが来ている間は、ワシ等の猛禽類がやってこないそうで、
牧畜が盛んな村としては、大歓迎!!という感じなのかもしれません。

 

屋根の煙突の巣で子育て中の
コウノトリさん

これって絵本で見た光景です。

りラの僧院という、とても有名なブルガリア正教の修道院を
観光したあと、5時間もバスで移動しました。

街と街の間は、ずーっと山に囲まれた丘陵が続いています。
人家はほとんどありません。
時折、見かけるのは、のんびり草を食べる牛や羊たちだけ。
すると、イメージとおりの羊飼いのおじいさんが・・・。
羊を追っている。羊たちの群れも黙々と歩いている・・・。
ハイジにでてくるアルムおじいさんとヨーゼフを発見!!
羊追いとはこういうことか!とビックリして見ていると、
ハイジの牧用犬ヨーゼフもいました。

夜8時過ぎに、やっとプロブディフという街に到着しました。
このプロブディフという街は、ブルガリア第2の都市で、
ローマ時代から交易の中心地として発展してきたそうです。
ローマ時代の円形劇場跡や、オスマン朝時代の

トルコ式伝統家屋もたくさん残っています。

夜更けに街を歩いてみると、いました、いました。
都会の自由猫ちゃん達が。
この国でも、元気にあちこち走り回っています。
でも、日本の猫ちゃんとは少し顔が違うような気も・・・。

おい! あっちに獲物がいるぜ!!  オウ!

 

 

 

 

 

 

 

ボクのごはん、とらないでね~。

 

 

 

 

 

 

 

 

つづく
看護師 松村

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