大変お久しぶりの更新です。何だかんだと忙しくしていたら、すっかり間があいてしまいました。
4月15日に、病院が6周年を迎えます。去年の5周年はスルーした(忘れていたとも言います…)ので、今回は何かしたいと思っていて、3周年のときと同様、小皿を作っていただきました。
記念品としての食器の良さが、以前はよくわからなかったのですが、今はとても好きです。使うたびに思い出し、いつか割れて、手元を去っていくものもあり、ずっと手元に残り続けるものもあり、縁のようなものを感じます。
4月に入り、来院された皆様にお渡ししています。数が少ないので、たくさんの方にいきわたらないのが残念ですが…、日々使っていただけると嬉しいです。
3周年、6周年ときたので、次回、9周年あたりで、また同様のイベントができたらいいなあーと思っています。
6年間、何とか病院を続けてこれたのも、ひとえに来院してくださる飼主様、スタッフの皆、業者の皆様、あとは来てくれる動物たちのおかげです。本当にありがとうございます。
今後の抱負というか、目標については、
今年は今のところ、診療内容や時間などについて、大きな変更は予定しておらず、病院をこうしたい!みたいな、大きな目標も立てていないのですが、
少し前から、鳥類の来院が増えているなと感じます。鳥類を診ておられる先生が少ないのもあると思うんですが、私もまだまだ勉強中なんですけど、少しでも調子の悪い鳥さんが少なくなるように、引き続き勉強していきたいと思っています。
あと、去年、数年ぶりに学会発表しました。ネタさえあれば発表したいとはずっと思っているんですけど、なかなか発表できそうなまとまったデータがとれないというのが実情です。こちらも、発表できそうなテーマを探して、また数年後の発表を目指し、少しずつやっていけたらいいなあ、と思っています。
病院を開業してから6年とは、あまりの早さに驚きしかないですね…。
毎日毎日、その日の診療を無事終わらせることや、細かい問題、それこそ、機械が壊れたとか何々が無いとか、本当に些細なものから積みあがっているので、それらを解決するために動いていたら、いつの間にか6年です。早すぎるわ、怖いわー…。
これからも、こんな感じで、すさまじい勢いで時間が過ぎ、そして人生を終えるんだろうな、という妙な実感があり、だからこそ、やりたいことは全て、やれる間にやりたい、と思うようになってきました。こういう気持ちが、ますます時間のスピードを上げるんだろうなあ、とも思うのですが、これからも、体調に気を付けつつ、邁進していきたいと思っています。
新型コロナが流行しだしてからも、もう2年ですもんね。
早く収束してほしいと、じりじりしながら毎日を過ごしているはずが、気が付いたら、もうそんな時間がたっているのかと、驚くような感覚。
当時のブログを読んだら、流行初期は消毒薬がなくなったり、皆どう動いていいかわからず、恐怖だったなあー、と思い出しました。
今は当時とは状況も全然違うし、気持ち的にも全然違って、前ほど新型コロナを意識せず生活するようになりましたが、コロナ前に戻ったわけではないんですよね。
コロナ前にやっていたけど今はやらないことも増えたし、逆に新しく始めたことも増え、良くも悪くも、自分も今の状況に慣れ、変化しているんだなと思います。
コロナも早く収束してほしいですが、もう収束というよりは、共存という形になるのかな、と思っています。もう少し感染力が落ち着いてくれたら、風邪のひとつとして、収まるんだろうと思うのですが…。感染対策を続けつつ、待つしかないのかな。
最近は、世界情勢も、ニュースを見ていても辛いことが多くて、世界がこれからどうなっていくのかと、不安な気持ちになりますね…。
ウクライナで戦争が勃発してから、よく、近所で開業されていた先生の言葉を思い出します。
その先生は、終戦後まもなくから開業されていた大先輩で、2020年に動物病院を閉め、勇退されたのですが、以前お話を伺ったときに「僕はこの仕事を誇りに思っている。なぜなら、世界がピースじゃないとできないから」と仰っていました。
聞いたときに衝撃を受けました。
これまで私は、動物医療という仕事は、人間生活の安定の上にあるもので、いわばエッセンシャルではない、生活に必須なものではない、という認識を持っていて、そのことに少し後ろめたさも感じていました。
世界がピースじゃないと、平和じゃないとできない、そのことを裏返せば、例えば人が生きるか死ぬかというような究極の局面では、自分の仕事は何の役にも立たないんじゃないか、と思っていたからです。
けど、そこが誇りなのだという、先生の言葉が、何度も、新しい意味や深さを伴いながら、思い起こされてきます。
世界がピースじゃないとできない、ピースだからこそできること、それがもたらす日々の豊かさ。本当にその通りです。動物医療ができる生活、平和、それも全部ひっくるめて、内包したうえでの「誇り」なのだと、ようやく実感しています。
また、新型コロナが流行したときにも感じましたが、ペットとしての動物は、もう私たちの生活に深く食い込んでいて、エッセンシャルに等しくなっていると感じます。
ウクライナで避難している方々の映像でも、腕に犬や猫を抱えているのを見ました。身ひとつで避難するときも、当然一緒に行く、家族だから。わかっていたつもりでも、改めて実感させられました。
あの動物たちも、かなりのストレスにさらされているだろうし、持病があったり、体調を崩したりしている子が、十分なケアを受けられているのか、考えるだけで心が痛みます。
動物とともにある豊かな生活、それもピースのひとつの形なのでしょう。
少しでも早い収束を願っています。
緒方
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